グルコーススパイク(血糖値スパイク)という言葉を聞いたことがありますか?
これは主に食事等によって、急激に血中の血糖値が上昇することを指しています。
この状態は体に様々なダメージを引き起こします。
- インスリンの大量分泌による膵臓へのダメージ
- AGE(糖化最終生成物)による老化
- 眠気、低血糖
インスリンの大量分泌
血糖値が高くなると、血糖値を下げるホルモンである「インスリン」が膵臓より分泌されます。
血糖値が急上昇するグルコーススパイク状態となると膵臓はいつも以上にインスリンを分泌しなければいけません。
これは膵臓にとっても負担となり、糖尿病への引き金にもなりかねない状態です。
また、インスリンは血糖値を下げる働きがあるのですが、下げるとともに、脂肪に血糖を蓄える働きを行います。
このため、インスリンを過剰に分泌させてしまうことによって、膵臓への負担になるばかりか、肥満へとつながってしまいます。
AGE(糖化最終生成物)による老化
血糖が高い状態となると、糖によってタンパク質や様々な体内物質を糖化させてしまうという現象が起こります。
この糖化された物質をAGE(糖化最終生成物)と呼び、体の様々な箇所を老化させてしまいます。
例えば、血管内にAGEが大量に作られてしまうと動脈硬化の原因になったり、皮膚に発生するとシミやしわなどの原因にもなります。
眠気、集中力の低下
グルコーススパイク状態となると、インスリンが大量に分泌されることにより、今度は急激に血糖値が下がります。
この血糖値の乱高下によって、眠気や集中力の低下を引き起こしてしまいます。
そのため、いかにグルコーススパイクを防ぐかが重要なのです。
グルコーススパイクを防ぐことができる医薬品としては「グルコバイ」などのαグルコシダーゼ阻害薬があります。